健康経営研究会

「健康経営とサステナビリティ経営」

「健康経営とサステナビリティ経営」

「健康経営とサステナビリティ経営」

 昨年から、弊社の「サステナビリティ」推進に携わっている。

コロナ期前から数年来、事業化を目的に勉強させていただいてきた「健康経営」・「人的資本経営」のあり方と同様に、「サステナビリティ」も、規定演技(お作法)/自由演技のカテゴリーに分けることができるが、結局は、どこまでやるか・やらないかは、企業のトップの本気度次第である。いよいよ、SSBJ基準の適用が本格的に始まり、プライム上場企業はじめ、時価総額によって、適用義務化までの期限が示されるという、外圧が厳しくなっている一方で、非上場企業は、規定演技に縛られず、自由演技ができる余地がある。

非財務と財務(業績)は、相関性が認知されており、現場で、事業責任者として財務情報だけを見ていても、成長を阻害する要因に気づけないことは言うまでもなく、いかなる非財務情報が、事業にとって優先度の高い成長エンジンであるか(財務に寄与する非財務)の仮説を立て、その相関関係に気付いていくプロセスこそが、現場冥利に尽きる暗黙知の積み上げとなる、学び多き価値ある時間であり、事業責任者がそこに向き合うことが、人的資本経営の第一歩なのだと思う。

健康経営の優良法人認定取得という規定演技において、大手企業は、3割超が取得済みで順調な進捗である一方、中小企業は、約380万社中1.9万社(0.5%)程度に留まっているという経産省の課題感は、中小企業の人出不足に起因するところも大きいと考えられている。

中堅・中小企業が、優良法人認定という規定演技を入口として、本気の健康経営・人的資本経営といえる自由演技力を高められたら、日本のGDP向上に貢献できるのではないか?と、希望を感じる。

健康経営≒人的本経営という基盤があってこそ、サステナビリティ推進の自由演技のあり方も自ずと見えてくるという実感する。 人の左脳の役割は、AIが代わりを担っていく現実が加速しているが、だからこそ、人は右脳を研ぎ澄ませていかねばならない。加齢が進んでも、一人ひとりの強みの最大発揮を軸に、右脳は向上させ続けられる!という希望的観測をもって、世界に先んじて超高齢化社会を突き進む日本のミドルシニアをもっと元気にしていければと思う。人口動態的にボリュームゾーンとなるミドルシニアの活力が次世代に引き継げる希望の光となるよう。

2026年2月
理事 山本 智美